ミス首都大学東京 高井ひろえの「読んだ、観た、感じた!」
プロフィール:
ミス首都大2014 ミスコンの全国大会ミスオブミス エントリー中
ミスキャン時から毎日ブログを書き続け、女子大生として等身大の思いを伝えてきました。
第24回 三国志〜RESURRECTION OF DRAGON~
ダニエル・リー監督が、史書『三国志』の口語体小説『三国志演義』を改変して書き上げた『三國之見龍卸甲』を自ら映画化したものです(^^)
趙雲の20代から70代で鎧を脱ぐまでを描いています(*^^*)
三国志の人気投票でも上位になることの多い趙雲が主役で、彼のみをピックアップして、物語は展開してゆきます。
史実は大きく脚色されていますが、なぜ皇帝ではない、1将軍の趙雲の人気が高いのか、よく理解できる作品です。
その趙雲役に、アンディ・ラウ。香港人の方に多い、キリっとした目がかっこいいです!
ジャッキー・チュン(張学友)、アーロン・クオック(郭富城)、レオン・ライ(黎明)とともに四代天王と呼ばれ、
一時代を築いた俳優さんです(*^^*)
アンディ・ラウの演技にも、要注目です!!
ざっくり説明すると(*^_^*)
戦乱の中国。
絶え間ない争いによって、国家は3つに分裂されていました。
趙雲は祖国統一の夢を抱く。兄貴分の平安と共に、蜀の名君、劉備に仕えます。
西暦208年に、趙雲に転機が訪れます。
蜀のライバル国である魏の最高権力者曹操率いる大軍に攻められたとき、劉備の夫人と子供を見失ってしまいます。
趙雲はたった1人で夫人らの救出に向かい、劉備の息子のみは救出し、無事に帰還します。
その後、その功績をたたえられ、“五虎大将軍”に任命されます。母国でもヒーローに!
蜀の国に無くてはならない武将となっていきました。
同年に起きた“赤壁の戦い”以降も20年間に渡り国を守り続けていた趙雲でしたが、思いもよらない裏切りに遭い、名誉ある引退直前に最大の危機が訪れます。
強い心をもったひとのDNA
私は、この映画を観ながら、受験期の、特にセンター試験の前くらいのときに、
先生に言われたことを思い出しました。
「試験で実力を発揮するには、修羅場をどれだけくぐってきたかが大事になってくるんだよ。
ぎりぎりの時間配分の中で、解いた事の無いような問題に、ぎりぎりまで頭を悩ませて解ききるような経験。」
きっと、先生の言う「修羅場」を何度もくぐり抜ければ、本番で困難を迎えたときにも、心が安定して、
今までくぐりぬけてきたのと同じように修羅場をくぐりぬけられるのでしょう。
受験は自分の進路をわけますが、趙雲の立ち向かう争いは、生きるか死ぬかを分けるのです。
そんな命をかけた修羅場を生涯にわたってくぐりぬけ続けてきた趙雲は、どんな心の持ち主だったのか、、、。
きっと、すごく安定した心の持ち主だったと思います。
私の場合、例えば家に帰ったときに、部屋に血まみれの人がいて!手にナイフを持っていたら!!!
卒倒するか正気じゃなくなるか、少なくとも正しい判断はできなくなりそうです。
また、突然、何千万の借金を1人で背負わされることになったら!!!
絶望するかもしれません。
こういう風に、私の場合は、出来事によって、心が大きく左右されてしまうんですよね。
だけど、趙雲の場合は、自分を殺しにかかる人に囲まれる場面が何度もあったのです。
卒倒したら、殺されるだけです。
どれだけ泣きたくても、こわくても、進むしかないのです。
きっと、最後は、どれだけ心を強く持つかということが大切になってくるのだと思います。
中国だけでなく、日本でも、、争いの絶えない時代はありました。
きっと、そのような修羅場をくぐり抜けてきた先祖はいるはずです。
争いの絶えない時代に生まれ、争うことを余儀なくされた人たちのことを、かわいそうに思うかもしれませんが、
今の時代とは比べものにならないほど、強く、安定した心を手に入れることができていたのかもしれません。
そして、その人たちが時代を切り開き、そのDNAは多かれ少なかれ、私たちに受け継がれているのですね。
(DVD 情報)
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- DVD発売日: 2009/07/24
- 時間: 102 分
- ASIN: B002AE5AAY