ミス首都大学東京 高井ひろえの「読んだ、観た、感じた!」


プロフィール:

ミス首都大2014グランプリ

ミス着物賞 DHC賞 キレイモ賞 受賞

ミスキャン時から毎日ブログを書き続け、女子大生として等身大の思いを伝えてきました。

 

第3回:「水玉の幻想(Inspiración)」

 さて、第3回目のテーマは、「カレル・ゼーマン作品集」

に収録されている、10分ほどのアニメーション、
「水玉の幻想」!!

どんな作品なのか・・・・??ヒントはこちら!手にもっているもの・・!

 

 

大学でのアニメーションの授業にて紹介されていた作品。

チェコアニメの先駆者といえるカレル・ゼマン監督(1910-1989)が1949年に制作し、数々の賞を受賞しています。
どうしても感動が忘れられず、、レンタル屋さんを探しましたが無く、
ワードを変えて検索し続けたところ、チェコ語のタイトルでyoutubeにあげられていました!!!
後程URLを載せるので鑑賞してみてください!!(*^^*)

 ざっくり言うと(*^。^*)

この作品のすごいところは、何と言っても、ほとんどがチェコの職人の手によって作られた、ガラス細工だということです。
ガラスの女の子、魚、鳥、葉。さらにそれを包む世界も、ガラス。
どこまでも透明な世界なのです。

そう!ガラスだということがポイント!!! 


コマ撮りのため、少しずつ形の違う人形をたくさん用意して、それが動いているように見せなければならないわけですが、
極度に繊細な扱いを要するガラスを動かしての撮影が大変だったことは想像に難くないです。
実際、ガラス細工のアニメーションにもう一度取り組んだ人は監督を含め1人もいません。
唯一無二の作品なんです!
監督自身も、ガラスが何度も割れて、もう思い出したくないほど苦労したと語っていたそうです(>_<)

 

ストーリーは次の場面から始まります。
ガラス職人の男性が雨の日にふと外を見ると、葉の上にひとつのしずくが。
そのしずくの中で起こっている事のアイディアが型破りです。
しずくの中には、海の中のような世界がひろがっており、海底の貝からでてきた泡が海面に届いたとき、
まるでしずくが水面に落ちた時にできるような王冠マークのような波動が。
そこから女の子のスケーターが、花が咲くように現れる。。
さらに、綿毛がしずくの中に入り込んだとき、綿毛は妖精へと姿を変え、女の子に恋をします。

綿毛がしずくの中へ入るという感覚も、それぞれの大きさから考えて、ふつうのひとなら持ちえないですよね。

水中、水面、しずくの中の概念をひっくり返しまう自由さ!!
なんて現実世界の常識に染まっていないのだろうと疑問に思うほどです。

しずくの中では、そんなカレル・ゼマンのみずみずしいアイディアがほとばしっています。

 

自由にイメージし楽しむこと

私も小さいころ小物が大好きで、今回のようなガラスの小物を集めたり、自分でフェルトや布、綿でぬいぐるみを作っていました。
そして、「この子たちが生きていて、私が見ていないときでもいいから動いていたら、なんて楽しいんだろう」と思っていました。
でも、今はそう思うことはほとんどありません。
現実的ではないからです。

しかし、この作品を観て、印象に残ったのは、
「心が潤う感じ」「どこか懐かしい感じ」。
どうしようもなく心惹かれたのも、幼いころの忘れていた憧れを思い出したからということが、きっと1つの理由です。

ずっと夢を見ていてることは難しいですが、こんな遊び心も、ずっとずっと持ったままでいたいなあ。

 

「水玉の幻想」はこちら!!

 

https://www.youtube.com/watch?v=cKncCNc2P3E#t=432

 

いかがでしたか?!(●^▽^●)


DVD情報

(販売元: パイオニアLDC DVD発売日: 2002/08/23時間: 98 分ASIN: B00006AUUK)

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