ミス首都大学東京 高井ひろえの「読んだ、観た、感じた!」 


プロフィール
ミス首都大2014 ミス着物賞 DHC賞 キレイモ賞受賞
ミスキャン時から毎日ブログを書き続け、女子大生として等身大の思いを伝えてきました。

 
今回ご紹介するのは・・・・?次の写真の、私の手元にある〇〇に帰ってしまうお話しです。

第4回:「かぐや姫」

月だなんて分かるかいっ!!!(笑)) 

私が映画・本を紹介するシリーズも第4回です!

 

ざっくり説明すると(●^〇^●)

 日本最古の物語文学である「竹取物語」のストーリーを元に作られています。
「竹取物語」のストーリーを簡単に説明すると、

竹取の翁は竹林で、1本の根本が光っている竹を見つける。そこからなんと可愛らしい女の子が現れる!
翁はその子を連れて帰り、わが子として媼と共に大切に大切に育てます。
やがてとても美しい姫として噂は都にまで広がり、
5人の求婚者が現れるが、かぐや姫はそれぞれに結婚の条件として無理難題を言い、結局誰とも結婚せず。
最後には月からお迎えに使者たちがやってきて、地球での記憶を消されたのち、月に帰ってしまう・・・

というお話しです。
そのお話しの中で疑問に思うことは、
「なぜかぐや姫は月から地球にやってきて、そして月へ戻されてしまったのか」。
その答えとしてヒントになるのが、この作品のキャッチコピー。
「かぐや姫の犯した罪と罰」です。
かぐや姫はどんな罪を犯してしまったのか。。

原作は、登場人物の心情をそれほどクローズアップすることなく、淡々と進んでゆきますが、
この作品では、高畑監督なりの解釈が肉付けされています。


圧倒的に違うのは、その絵

この映画を観ていてなんといっても印象的なのは、絵です。

普通のアニメでは、キャラクターなどの輪郭は、とてもはっきりした1本線です。
どこかカクカクした雰囲気はぬぐえません。

しかしこの作品は、
筆で描かれたかのような、たまににじんだ、ラフな線で、表現される輪郭。
その自然な柔らかさから、アニメにも関わらず「命」が吹き込まれているかのような感じがします。
描き手の、その手のぬくもりごと、その絵に伝わっているかのようなあったかさ。
そして、水彩画のような、美しくて優しい色合い。
実は、この特別なアニメーションを作るために、普通の3倍の制作過程が必要だったそうです。

特に予告編で流されていた、かぐや姫がものすごく鬼気迫った顔つきでまるで猛獣のように走るシーン。
ゆらめく着物の動きを表現するために「水彩作画」を導入しているそうです。
原画の絵を全部画用紙にプリントアウトし、水彩絵具や薄墨を使って1枚1枚筆で着色し、
後でその絵を合成するという、気が遠くなりそうな作業を延々繰り返して制作されたそうです。

悲しい結末

かぐや姫は、自然に囲まれ野山をかけまわり、幼少時代を自由にのびのびと過ごしますが、
やがてその美しさゆえに「高貴の姫君」として生活することを余儀なくされます。
翁はかぐや姫が高貴の姫君として生活することが姫にとっての一番の幸せだと考え、
高貴な求婚者との結婚を斡旋しようとしますが、かぐや姫は断固として断ります。
かぐや姫は、自分のことを、ただのトロフィーのような飾り物としか考えていない殿方や
それが本当の幸せであることが常識とされているこの世に絶望します。
それでも、、月からの迎えがきたときは、もっとこの世にいたいと訴えます。

月の世界は、喜怒哀楽がなく、感情の波もない、何もない、「無」の世界です。
なので、嫉妬もなければ、殿方のように自分を良く見せようとする者もいない・・・汚いものは見なくても済む世界。
「無」であるために完璧で、月の世界の住人はそれが完璧だと思っています。
しかし、喜びも幸せと感じることもありません。
「生きている実感」の無い世界なのです。

確かに、生きていたら、必ず大切な人の死に出会いますし、
自分の望んでいる事とは違う、不条理なこともたくさんあります。
でも、それで「感情の波」を立たせることができる、見るもの聞くもの触れるもの、ひと、いろんなものから「感じる」ことができる。
悲しくても、辛くても、何にも無いよりはいい。
それもひっくるめて生きている実感なんだよ、というメッセージを感じました。

絵巻物を読んでいるような鮮やかな作品で、感じるメッセージもさまざまと思います。
どんな「罪」を犯したのか、、それも、感じ取ってみてくださいね(^^)
最近ではアカデミー賞にノミネートされたと話題になっていますね!
ぜひ観てみてください(*^^*)

「かぐや姫」(販売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 DVD発売日: 2014/12/03 時間: 137 分 ASIN: B00N2KJH22)

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