ミス首都大2014高井ひろえの読んだ!観た!感じた!

プロフィール:ミス首都大2014 ミスコン全国大会にて、フジテレビスポンサー賞を受賞

第30回 まんがでわかるホイラーの法則

「人間という動物を知り尽くしている人物」と聞き、私が一番に思い浮べるのは、エルマー・ホイラーの名前です。ホイラーは20世紀半ばに活躍した営業講師・コンサルタントです。

彼が心を動かせなかった人間は、存在しなかったかもしれません!
なぜなら、彼は、どのようにすれば人に好かれるかを熟知し、自分をどのように売り込めばいいのかも同様に、自分の知識にしていたからです。

そんな彼の、人に好かれる(不特定多数ではなく、好かれたい人に好かれる)エッセンスがぎゅっと詰まった1冊「人に好かれる 自分を売り込む心理学」を読みました。その後、そんな彼の心理学を、ビジネスに応用したことでつくられた「ホイラーの法則」も知りたいと思い、今回ご紹介する本を手にしました。

法則の1つ。ステーキを売るな!シズルを売れ!ってどういうこと?

この本は、就活中の女子大生が、経営不振で頭を悩ませている商店街の人たちのお店などを、見事に大繁盛するお店に変えてゆく内容です。
もちろん、ホイラーの法則を駆使して!
それは、ものを売る際に、とっても大切な5つの法則。
簡単に紹介しましょう。

1 ステーキを売るな、シズルを売れ!
2 手紙を書くな、電報を打て!
3 花を添えて言え!
4 もしもと聞くな、どちらと聞け!
5 吠え声に気をつけろ!

一番有名なのは、1番の、「ステーキを売るな、シズルを売れ!」ですよね。
シズルとは、お肉や食べ物がじゅーじゅー焼ける様、というのが原義で、「お客様が魅力的に感じるもの」という意味です。英語です。

みなさんも、シズルを売っているところを見たことが、数えきれないほどありますよね。
例えば、スーパーにて。
お肉のジューシーな匂い、そしてパチパチ油がはじける音の先へ行くと、そこにはウインナー売り場が。鉄板の上で焼けている、すこし焦げ目のついたウインナー。
「おひとついかがですか?」
視覚、聴覚、味覚、触覚(食感)。。。いろんな感覚を通して、あなたはウインナーに魅了されます。(食べてしまったことも大きな理由かもしれませんが)買いたくなりますよね。
ここで、お店の人は、ウインナーを「欲しいもの」としてお客に売り込むことに成功したのです!

冷やされてパッケージに包まれているウインナーを見るのと、試食のウインナーをいただくのとでは、どちらが買いたくなるかは、明らかです。

試食のウインナーを見ても、冷たくて袋に入ったウインナーを見ても、お家に帰ってそのウインナーを食べるときに感じるであろう味は、同じように想像できますよね。でも、どうしても試食を行っている時の方が、ウインナーは売れるんです。
それは、物ではなく、シズルを売っているからなのです!

人は理性ではなく、感情で動く

ホイラーの法則を応用してゆく本作を見てひしひし感じるのは、人は理性ではなく感情で動くということです。
人が買うのは商品そのものなのに、商品を魅力的だと思わせる何かがプラスされないと、購買意欲が湧いてこないのです。そして買いたいものがあっても、店員さんが機嫌の悪い接し方をしてきたり、お店が不潔などの理由で、買うのをとどまったりするんです。
お店で物を売り込むって、お客さんと対面しないですし、何だかあたたかみに欠けるイメージを勝手にもっていました。ですが、実際は、お客さんがどうしたら買いたいなあ、これで前よりよくなれるなあって思ってくれるのか、最大限考えるという過程が必要なんですね。

セールスは、お客さんの「きもち」を考えて行動するコミュニケーションみたいです。

(本情報)

出版社: ビジネス社 (2014/5/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4828417516
ISBN-13: 978-4828417516
発売日: 2014/5/8

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集